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子供の「なぜ？」、親の「なぜ？」 |
なぜ子供は「勉強する」と決断できないのか勉強をする準備でいちばん大切なものは決断です。勉強すると決断しない限りは何も進みません。 決断することなしに勉強をしていたのならば「勉強をやらされている」になってしまいます。 これでは学力アップは期待できません。 やる気も出るはずがありません。 子供自身が「勉強をする」と決断することが大切なのです。 たとえば習い事を例にとってみてもそうではないでしょうか？ 僕は幼いころ書道と絵画を習っていました。 書道は「やらされていた」、絵画は「やると決めてやっていた」という違いがありました。 その結果、字はあまりきれいではありません。 「やらされていた」ので効果が低かったのです。 絵画は得意分野になっています。 高校生のときに美術の授業で１０段階評価の９をつけてもらいました。 「やる」という決断ひとつでこんなにも差が出てくるのです。 勉強にしても同じです。 「やる」という決断があるのとないのとでは効果はまったく違ってくるのです。 そもそもなぜ子供は「勉強する」と決断できないのでしょうか？ それの原因は 「勉強は楽しくないから」、「勉強するよりも遊んでいるほうが楽しいから」という考えがあるからです。 子供は「勉強はできないよりもできたほうがいい」という根本的な概念は持っています。 ただ、そうなるために努力することが嫌なのです。 「決断する」ということの大切さは理解していただけたと思いますが「決断する」のはお子様自身です。 本来は勉強するということは子供にとって嫌なものですから、 よほどのことがない限り子供からは決断ができません。 そこで保護者の方が「お子様に決断をさせる」ということが必要になってくるのです。 あなたはお子様にどのようにして決断させようとしていますか？ 「子供のためを思って勉強するように言っているのに、どうしてわかってくれないんだろう」 などと思った経験はありませんか？ ただ単に「勉強しなさい」では、子供は「勉強させられている」のであって 「勉強をする」と決断することはできません。 お子様自身が「勉強をする」と決断しなければならないのです。 お子様自身に決断をさせるためには２つのことが必要になります。 ・「あなた（保護者の方）がお子様自身に決断をさせる準備が整っていること」 ・「あなた（保護者の方）がお子様自身に決断をさせる努力をすること」 この２つが必要なのです。 この２つの方法がわかっていないと 「勉強して欲しいのに、どうして子供はわかってくれないのだろう」という状況に陥ってしまいます。 あなた（保護者の方）もご存知のとおり、 勉強ができるのとできないのとでは将来の選択の幅が圧倒的に違ってきます。 ですが子供にとっては将来の選択の幅というものは漠然としたもので、 勉強することが本当に価値のあることなのかどうか実感できていないのです。 そのために「将来のために勉強する」とはいっても「勉強させられている」という意識がぬけないのです。 つまり、漠然と「将来自分の好きな職につくことができる」という理由では子供は決断ができないのです。 将来を考えて決断をするためには「絶対にこの職業になりたい」というものがなければなりません。 「子供の将来の選択肢を増やしておいてあげる」という考え方は正しいのですが、 ほとんどの保護者の方は「将来の選択肢」の提示の仕方を間違えているのです。 「勉強をしていい学校に入れば医者にもなれるし弁護士にもなれる」 こんな言い方をされているのではないでしょうか？ つまりほとんどの保護者の方は選択肢として「医者」、「弁護士」などの職業を提示しているのです。 子供の今の学力で就職できそうな職業の他に、 世間的に立派だと思われている職業の選択肢を増やそうとしているのです。 これは子供が「絶対にこの職業になりたい」というものでない限りまったく意味がありません。 お子様に決断させるために増やしてあげるべき選択肢は他にあります。 「勉強をする」という選択肢を増やしてあげるのです。 「テレビを見る」、「ゲームをする」、「友達と遊ぶ」などの選択肢に 「勉強をする」という選択肢を増やしてあげるのです。 これが子供にとっていちばん身近で具体的なのです。 この選択肢を増やすためには保護者の方が非常に努力することが必要になります。 お子様の価値観を変えるのですから時間もかかります。 できる限り早くこれに取り組むべきです。 「まだ小学生だから」などと理由をつけて先延ばしにせずに、今すぐ努力を始めましょう。 |
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