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勉強内容の解説・ガイド

文字式 <中学校数学>


文字式の基礎

文字と数字をかけ合わせるとき、×を省略することができます。

  2×a=2a
−2×a=−2a
  2×(−a)=−2a
−2×(−a)=2a
  a×3=3a
−1×a=−a
 
 
・・・符号は先に書きます
 
・・・a3と書かずに、必ず数字を前に書きます
・・・文字の前の1は省略できます

わり算もかけ算に直してから×を省略することができます。

×を省略したとき、符号、数字、文字の順番で書く

プラス、または、マイナスの符号の前で区切ったものを項(こう)といいます。

2a+3 の場合、符号の前で区切ると、2aと+3に分けることができます。
そのため項は2aと3と言えます。

2a−3 の場合、符号の前で区切ると、2aと−3に分けることができます。
そのため項は2aと−3と言えます。

−2a+3 の場合、符号の前で区切ると、−2aと+3に分けることができます。
そのため項は−2aと3と言えます。


係数

項の中で、文字にかけ合わされている数字を係数(けいすう)といいます。

  2aの係数は2
−2aの係数は−2
   aの係数は1
 −aの係数は−1

分数の場合も同様です。

aの係数は
aの係数は−
a の係数は

文字式の加減

文字の部分が全く同じ項は、たし算やひき算をすることができます。
そのとき、係数だけを計算し、もとの文字をつけ加えます。



@
T
2a+3a =(2+3)a
=5a

2a−3a =(2−3)a
=−a

aまたは−aの項は、数字の1が省略されていることに注意して計算します。



@
U
  2a+a =(2+1)a
=3a

−a−3a =(−1−3)a
=−4a

係数が分数の場合も同様に、係数だけ計算し、もとの文字をつけ加えます。


 

@
V
a+ a =( )a
=( )a
a


 

@
W
a+ a =(− )a
=(− )a
=− a


ひっ算

(2a+1)+(3a−2)などの計算はひっ算で求めることができます。

たし算の例
  2a+1
+)3a−2
  5a−1
  2a−1
+) a−2
  3a−3
  3a+1
+)−a+2
  2a+3
  −2a−1
+) a+2
  −a+1

(2a+1)−(3a−2)などの計算はひっ算で求めることができます。
その場合、ひく方の符号を全て変えることで、たし算に直すことができます。

<理由>正負の数より
−(+●)=+(−●)
−(−●)=+(+●)

ひき算の例
  2a+1
−)3a−2
↓ ↓ ひく方の符号を全て変えて、たし算に直す
  2a+1
+)−3a+2
  −a+3

一次式の加減

文字の項は文字の項で、数字の項は数字の項でそれぞれ計算します。



A
T
(2a+1)+(3a−2) =2a+1+3a−2
=2a+3a+1−2
=(2+3)a+(1−2)
=5a−1
・・・+のついたかっこは、そのままはずすことができる
・・・文字の項と数字の項にわける
・・・それぞれ別々に計算
 

(2a−1)+(−a+2) =2a−1+−a+2
=2a−a−1+2
=(2−1)a+(−1+2)
=a+1
・・・+のついたかっこは、そのままはずすことができる
・・・文字の項と数字の項にわける
・・・<注意>それぞれ別々に計算
 

<注意>
−1+2=+(−1)+(+2)であることを忘れないように。
2a−a−1+2=(2−1)a−(1+2)ではありません。

ひき算はたし算に変えてから計算します。



A
U
(2a+1)−(3a−2) =(2a+1)+(−3a+2)
=2a+1−3a+2
=2a−3a+1+2
=(2−3)a+(1+2)
=−a+3
・・・かっこの中の符号を全て変えてたし算にする
・・・かっこを取り除く
・・・文字の項と数字の項にわける
・・・それぞれ別々に計算
 

(2a−1)−(−a+2) =(2a−1)+(+a−2)
=2a−1+a−2
=2a+a−1−2
=(2+1)a+(−1−2)
=3a−3
・・・かっこの中の符号を全て変えてたし算にする
・・・かっこを取り除く
・・・文字の項と数字の項にわける
・・・<注意>それぞれ別々に計算
 

<注意>
−1−2=+(−1)+(−2)であることを忘れないように。
2a+a−1−2=(2+1)a−(1−2)ではありません。


代入と式の値

文字式の文字の部分に、別のもの(数字または別の文字式)を入れることを代入(だいにゅう)といいます。
数字や文字式を代入したときのもとの文字式の計算結果を式の値といいます。

<式の値を求める>

a=−3を代入して次の式の値を求める。



B
(2a+1)−(3a−2) =(2a+1)+(−3a+2)
=2a+1−3a+2
=2a−3a+1+2
=(2−3)a+(1+2)
=−a+3
=−(−3)+3
=0
・・・まずは計算をして文字式を簡単にする
 
 
 
 
・・・a=−3を代入(必ずかっこをつけて代入)
 

(2a−1)−(−a+2) =(2a−1)+(+a−2)
=2a−1+a−2
=2a+a−1−2
=(2+1)a+(−1−2)
=3a−3
=3×(−3)−3
=−9−3
=−12
・・・まずは計算をして文字式を簡単にする
 
 
 
 
・・・a=−3を代入(必ずかっこをつけて代入)
 
 


分数の計算(パターン1)


 

C
T
(− a+2)+( a−1)
=− a+2+ a−1
・・・+のついたかっこは、そのままはずすことができる
=− a+ a+2−1
・・・文字の項と数字の項にわける
=(− )a+(2−1)
・・・それぞれ別々に計算
=(− a+ )a+(2−1)
・・・分数は通分して計算
=− a+1


 

C
U
(− a+2)−( a−1)
=(− a+2)+(− a+1)
・・・かっこの中の符号を全て変えてたし算にする
=− a+2− a+1
・・・かっこを取り除く
=− a− a+2+1
・・・文字の項と数字の項にわける
=(− )a+(2+1)
・・・それぞれ別々に計算
=(− a− )a+(2+1)
・・・分数は通分して計算
=− a+3

分数の計算(パターン2)


 

D
T
a+1 2a−1
a+ a−
・・・たし算の場合、分数を細かく分解する
a+ a+
・・・文字の項と数字の項にわける
=( )a+(
・・・それぞれ別々に計算
=( )a+(
・・・それぞれ通分して計算
a+


 

D
U
a−1 a−2
a−1 −a+2
a− a+
・・・分数を細かく分解する
a− a−
・・・文字の項と数字の項にわける
=( )a+(−
・・・それぞれ別々に計算
=( )a+(−
・・・それぞれ通分して計算
a+


3つの連続する自然数の和は3の倍数であることを証明

3つの自然数のうち、一番小さい数をaとすると、
残りの2つの数は(aより1大きい数)と(それよりもさらに1大きい数)だから、
(a+1)、(a+2)と表すことができる。

連続する自然数の和はa+(a+1)+(a+2)=3a+3=3(a+1)

(a+1)は自然数だから、3(a+1)は3の倍数である。

したがって、3つの連続する自然数の和は3の倍数であることが証明された。

※ 同様に、3つの自然数のうち、真ん中の数や、一番大きい数をaとして証明することもできる。





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