<地理の勉強の仕方> 地理を勉強する準備
地理を勉強するにあたり、「おおまかな地図を描くことができる」ということは重要です。
何も見ずに「日本地図」と「世界地図」を描けるようにさせてください。
日本地図 | 世界地図 |
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かなり簡単に描きましたが、これよりもさらに簡単に描いてしまっても大丈夫です。
まずは地図をイメージすることです。
地図をイメージするとは言っても、県境、国境などは、それほど意識しなくてもかまいません。
海岸線をイメージするのがポイントです。
また、ヨーロッパだけ、アメリカだけなどのように、地域ごとに学習をすることもあるでしょう。
地域ごと学習をするにしても、まず、その地域の地図をイメージします。
地域ごとの地図では、日本地図や世界地図よりも、
半島や島など、やや細かいイメージが必要になります。
地図がイメージできることで、「○○県は○○」、「○○国は○○」などのような暗記ではなく
「このあたりは○○」などのように、おおまかな特性を考えて判断できるようになります。
おおまかな地域ごとの特性から、自然、農業、工業などがどのようなものか想像することで、
暗記ではなく、「考える学習」ができるのです。
暗記ではなく、考える学習をすることで、当然理解も深まり、忘れにくくもなります。
逆に、地図がイメージできない状態で、農業や工業などの細かい学習をしても、
すぐに忘れてしまったりして、なかなか定着に結びつきません。
地理の学習は、内容を覚えることよりも、まず最初に地図を描く練習です。
日本地図と世界地図を描かせてみましょう。
そして、地域ごとの学習をするのであれば、まず、その地域の地図を描く練習からです。
いらないチラシの裏などを使って地図を描く練習をしてもいいでしょう。
ポイントは細かく描き過ぎないことです。
<地理の勉強の仕方> 地理は「まとめ学習」
地理は「まとめ学習」が基本です。「内容をまとめていく」、つまり、情報を整理するのです。
情報を整理するために特に効果的なのは、テーマをしぼってまとめることです。
・自然(山、川、気候など)
・農業
・工業
・漁業・水産業
これらのようなテーマに沿って、次のような手順でまとめていきます。
・ノートのいちばん上にテーマを書く
・該当する地方の地図を描く
・テーマに沿った細かい内容を地図の中にまとめていく
この際、地域は狭く考えないことがオススメです。
農業や工業などは、自然条件が大きく反映されます。
逆に言ってしまえば、自然条件が大きく変わらなければ、
農業や工業は、それほど変わってこないのです。
ですから、たとえば「宮崎県の農業」などのように地域を狭めずに、
「九州の農業」、「日本の農業」などのように地域を広く考えて、まとめてみるのがいいでしょう。
ノートのいちばん上にテーマを書くことは重要です。
「見出し・タイトル」を書くことで、「何について勉強しているのか」を認識するようになり、
勉強が充実したものになります。
もちろん、「ノートを見直しやすい」という効果もあります。
テーマを変えて、違うテーマのものをまとめる場合、必ずノートは別のページを使います。
テーマを書いたら、まず、該当する地域の地図を描きます。
そして、地図の中に細かい内容をまとめていきます。
つまり、テーマに沿って整理する学習です。
地図を利用することで、細かくデータを覚えていくのではなく、イメージでとらえるのです。
文字や数字ではなく、絵にすることでイメージしやすくなり、また、忘れにくくもなります。
<地理の勉強の仕方> 考える学習で地理の学力を伸ばす
自然、農業、工業、漁業など、それぞれをテーマにしたものを、それぞれ見比べてみましょう。「同じ地域」で「異なるテーマ」のものを見比べてみるのです。
自然、農業、工業、漁業などには、それぞれ特徴があります。
そして、その特徴を作っている原因となるものもあります。
・「このような農業がさかんな原因は何だろう?」
・「このような気候は、農業や漁業にどんな影響を与えているのだろう?」
テーマごとにまとめたものを見比べて、考えてみるのです。
つまり、テーマとテーマを関連付けるのです。
○○県の気候は・・・、農業は・・・、工業は・・・などのように暗記するよりも
○○県の気候は・・・なので、農業は・・・、工業は・・・などのように関連付けていきます。
さらに効果的に学習を進めていくには、下のように広い範囲で考えていくことです。
△△山脈よりも東側は・・・のような気候の特徴があるので、農業は・・・、
そして、この山脈によって交通は・・・のようになるので、工業は・・・
それに対して西側は・・・のような気候の特徴があるので、農業は・・・、
交通は・・・のようになるので、工業は・・・。
この山脈の東側は○○県があり、西側には●●県がある。
このように関連を強めていくことで、
ひとつの地方だけに限定された「理解」ではなく、
地理全体で通用する「考える力」が育てられます。
また、どの県がどのあたりにあるかなどの地図感覚もつきます。
地理の学習で求められているものは暗記力ではありません。
知識を関連付けていくための「考える力」が求められているのです。
<地理の勉強の仕方> 地理の補習
テレビ番組、ゲームなどのエンターテイメントを利用して地理の補習をしてみてもいいでしょう。
テレビ番組の場合、ほとんどのものが「ある地域」にテーマをしぼって紹介しています。
分野ではなく、狭い地域にテーマがしぼられているので、
番組を見ただけでは学習効果は低くなります。
テレビ番組で特定の地域に興味を持ったのであれば、
その地域は地図でどの場所にあるのか、
気候などの、どのような理由から、番組で紹介されたような産業がさかんになったのか、など、
一歩進んで考えてみることで、学習効果が得られるようになります。
いろいろな地名や特産物などを覚えることができるゲームなどもあります。
こういったゲームを子供と一緒にするのもいいでしょう。
ゲームの場合、子供ひとりで遊ばせると、没頭してしまうこともあるので注意です。
保護者の方と一緒に会話をはさみながらゲームするのがいいのではないでしょうか。
子供が好きなエンターテイメントを利用して、
勉強以外の視点から学力を上げてみてはいかがでしょうか?
また、家族で旅行に行ったりする場合、テーマパークだけを目当てにするのではなく、
町並みや風景を見せる、特産品を食べてみるなどのことも効果的です。
これらは印象に残るものです。