専門分野教育
子供の興味を育てる教育が専門分野教育です。また、高校や大学での学問教育や、専門学校での特殊な教育も専門分野教育に含まれます。
つまり、職業のための技術教育です。
技術と言っても、「手に職をつける」ということばかりではありません。
学問の知識を増やし、「頭に職をつける」ことも専門分野教育です。
興味を発展させて職にしたり、スポーツや芸術の才能を育てることも専門分野教育なのです。
専門分野教育は、3つのステップでおこなわれます。
・まず、興味を持つこと
・次に、好きになること
・最後に、技術を高めること
この3つが順番どおりにおこなわれるのです。
何かに興味を持ち、それが好きになり、技術を高めて職にする。
つまり、好きな職業に就くための教育だとも言えます。
まず、子供が小さいうちに興味を育てます。
興味を引き出すという表現の方が適切でしょうか。
子供は好奇心が旺盛ですから、様々なものに興味を持つでしょう。
そのためには、興味を引き出すための環境を整えることが重要です。
閉鎖的な空間の中では興味は育ちません。
保護者の方が環境を整えてあげることが必要なのです。
もちろん、子供が中学生、高校生になってからも、興味を持つものは増えていきます。
大人になってからでも興味を持つものは増えることでしょう。
ここで、問題になることがあります。
次のようなことを言ってしまってはいませんか?
・「○○する前に勉強しなさい」
・「○○なんかしていないで勉強しなさい」
・「勉強に専念しなさい」
勉強させることで、子供の興味を潰してしまっていませんか?
「専門分野教育」も「基礎学習教育」と同じように重要な教育なのです。
つまり、両立させなければなりません。
また、専門分野教育は興味を持って学習できなければ、まったく意味がありません。
「将来、自分の好きなことを仕事にする」・・・
これは多くの方の理想ですね。
しかし、ほとんどの教育者たちは「専門分野教育」を視野に入れていません。
見ているものは「子供の将来の夢」ではなく、「成績や点数などの現実」なのです。
多くの方は、次のようなことを言っています。
「まずは成績を上げて、良い学校に進学しなさい、そうすれば自分の好きな仕事が選べます」
最初に紹介した専門分野教育の順番を思い出してください。
「興味の有無にかかわらず、技術を高めて(勉強して)、好きなことをする」では順番が逆です。
まずは子供の興味を引き出し、育てていきましょう。
そして、その中から好きなものが生まれ、その技術を高めていく(勉強していく)のです。
好きであるほど、技術は格段に上がります。
そして「将来、自分の好きなことを仕事にする」ということを目標にするができるのです。
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