誰にでも家庭で簡単にできる 子供に楽しく勉強させて学力を上げる学習サポート
小学生・中学生の子供のいらっしゃるご家庭向け 家庭学習の指導法のご紹介

<勉強の仕方の指導> 問題をよく読ませる

問題などを読んでも「問題の意味が理解できない」という子供がいます。
ですが実際には「問題で書かれている内容が難しい」というものは意外と少ないのです。
本当に難しい問題というものは「応用の問題集」でもない限りほとんど出てくることはありません。

子供が「問題の意味がわからない」と言ってきた場合の80%は「問題を読んでいない」のです。

それでも子供は「問題を読んだ」と言います。
これは「問題を見た」というだけで、「問題を読んだつもり」になっているのです。


たとえば暗記なども同じです。
見ているだけでは覚えないのです。

教科書をずっと眺めていて「覚えた」という子供もいます。
たしかに「覚えた内容」を聞いてみると答えることができるのですが、
1時間後に同じ内容を質問してみると忘れているのです。

結局、見ただけでは「一時的に目に焼き付けた」という程度でしかなく、
「覚えたつもり」になっているのです。


「目」だけを使って「頭」や「体」を使わなければ「つもり」で終わってしまいます。

そうならないためには「動作」と連動させることが効果的です。

「手を動かす動作」、「口を動かす動作」など、
つまり「書く」ことで「体」を使って覚えたり、
「声に出す」ということで「頭」を使って理解することができるのです。

実際には書くことよりも声に出すことの方が効果があります。
頭を使わずに文章を読んだ子供の場合、
「書く」ということは「書き写す」という作業でしかない場合が多いのです。


お子様が「問題の意味が理解できない」と言ったのならば、
「声に出して読む」ことをすすめてみましょう。

声に出すことにより、問題を眺めていただけの子供が「頭」を使って問題を読むようになります。
「頭」を使って読めばわかる問題も多いのです。

「声に出して読む」という方法で理解を深めることができるのです。


学校や塾の先生は、「ひとりごと」が多い、と感じたことはありませんか?

先生と長く接している子供は、きっと感じていることでしょう。
僕は、数多くの職種を経験してきましたが、教師の方は、特に「ひとりごと」が多い傾向にあります。

実際に声に出すことで、様々なことを理解しているのです。

「ひとりごと」は恥ずかしいと思う子供も非常に多いのですが、
家で理解しにくい問題を読むときくらいは声に出してみるのがいいでしょう。


英単語や漢字などは声に出しただけでは、なかなか覚えることはできません。

実際に書いたりして練習する必要があります。
体になじませる必要があるのです。

ですから「体」を使って覚える、つまり「書く」という動作が必要になります。
この場合でも「声に出す」ことを併用すれば、さらに効果は上がります。

「声に出して読みながら書く」という方法で覚えやすくなるのです。


「声に出す」ということは「周りで勉強している人に迷惑がかかってしまう」という理由から、
学校や塾では、なかなかおこなうことができません。
つまり塾や学校では「声に出す」という指導がなかなかできないのです。

ご家庭で「声に出す」という勉強方法を教えてあげることで、
学校や塾では手が届かなかった学力アップができるのです。

これらの動作と連動させる方法などを使って、問題をよく読ませてみてください。


<勉強の仕方の指導> 「決まり」を守らせる

どんな問題にも「書き方の決まり」というものがあります。
どんな問題にも共通する「決まり」というものもあれば、
問題で指定された「答え方の決まり」などもあります。

そして、テストなどでは、「決まり」を守っていないものは×になります。

特に有名な「決まり」と言えば「単位」ですね。
「答えに単位を書き忘れているものは×になる」というものです。

他にも非常に様々な「決まり」があります。


「決まり」とは、「当然のこと」でもあります。

「青信号」は「進め」
「赤信号」は「止まれ」

これも「決まり」ですね。

「知っていて当然のこと」が「決まり」なのです。

「知っていて当然」なのですから、わざわざ学校では教えてくれません。
「日常生活で身についているもの」という感覚があるのでしょうか。

そして、学校では教えずに、テストでは×にしてしまうのです。


「決まり」とは、採点者にとっては「常識」です。

しかし、子供にとっては「教えてもらっていないこと」なのです。

このような「常識だと思っているレベル・範囲」の違いから、テストで×にされ、
×になった原因がわからずに「やる気」がなくなってしまう子供もいるのです。

「テストが採点ミスで×にされている」と思ったら、
まずは学校の先生に「どうして×にされたのか」聞いてみるのがいいでしょう。


では、「決まり」について、少し例を挙げてみましょう。


国語の問題で「文を書きなさい」と言われれば、最後の「。」まで書かなければなりません
最後の「。」が書かれていないものは×になります。

<例>文を書きなさい。

○ 花が咲いた。
× 花が咲いた



英語の文を書くときにも「決まり」があります。

・「最初の文字は大文字」
・「名前などの最初は大文字」
・「文章の最後にはピリオドをつける」
・「疑問文の最後にはクエスションマークをつける」


これらを守っていなければ当然×になります。

<例>英文を書きなさい。

○ His name is Tom.
× His name is tom.
× his name is Tom.
○ I have a pen.
× I have a pen
○ Do you have a pen?
× Do you have a pen.



数学で方程式の文章題で立式するときには
「〜を x とする」などの言葉は必ず書かなければなりません
その理由は、x を何にするかによって立式が変わってくるからです。
ですから、x を何にするか明確にしていなければ、正しい立式なのかどうか採点できないのです。
そのため「〜を x とする」などの言葉が書かれていないものは×または減点になります。



数学で、「値を求めなさい」と聞かれたものに対して「単位」をつけてはいけません
「値を求めなさい」と聞かれたものに対して「単位」をつけてしまったら×になります。
聞かれたとおりに答えなければならないのです。

<例>x 円の2倍は500円です。x の値を求めなさい。

○ x=250
× 250円



「決まり」とは言えないかもしれませんが、常識的な判断で×にされるものもあります

問題文では「漢字」で書いてあったものを、「ひらがな」で答えを書いたのならば×です。
聞かれたとおりに答えなければならないのです。

<例>8個あったリンゴのうち5個食べました。残りは何個ですか。

○ 3個
× 3こ


「記号で答えなさい」と言われたら「記号」で答えなければ×になってしまいます。
「漢字で答えなさい」と言われたら「漢字」で答えなければ×になってしまいます。
「聞かれたとおりに答える」ということが重要です。


「決まりを守って聞かれたとおりに答える」ということを教えてあげてください。


<勉強の仕方の指導> 見直しをさせる

テストなどをすると時間が余ってしまって「ボー」っとしている子供がいます。
それに対して、余った時間を「見直し」に使っている子供もいます。

「見直し」をすることで、やはり学力にも差が出てきます。
もちろんテストの点数にも差が出てきます。

誰にでも「ミス」というものはあります。
どんなに学力の高い子供でも多少はミスをすることがあるのです。

「ミス」を見つける力は重要です。
普段、見直しをしないで、テストの時にだけ見直しをしても、
なかなか「ミス」を見つけることはできません。
普段から「ミス」を見つける練習、つまり「見直しの練習」をしておくべきでしょう。


「見直し」をする内容には次のようなものがあります。

・「問題を読み間違えていないか」
・「問題を写し間違えていないか」
・「計算などが間違っていないか」
・「漢字のミス、英語のスペルミスはないか」
・「聞かれたことにちゃんと答えているか」

「問題を読み間違えていないか」、「聞かれたことにちゃんと答えているか」などは、
問題文をもう一度よく読んでみることが必要になります。

たとえば、時間は○分と書かれているのに速さは時速で書かれていたりする問題もあります。
このような問題では単位をそろえなければ正解は出てきません。
問題文の数字だけを見ていたら正解しないのです。
「it の指す内容を英語で書き抜きなさい」という問題で、日本語で答えを書いたら×なのです。
こういったミスなどがないか探してみるのです。
また、こういった「答え方」以外にも「決まり」が守られているかチェックすることも重要です。

計算ミスがないか「見直し」をするときには、1行ずつ追っていきます。
それ以外にも漢字のミス、英語のスペルミスなども間違いがないか「見直し」することも重要です。


また、テストでは、これらの他にも「見直し」をすべきものがあります。

・「答えを書く欄は合っているか」
・「出席番号・受験番号、名前などが書いてあるか」
・「選択問題で、どちらの問題を選択したのか記入してあるか」

「答えを書く欄」がひとつずつずれていて「0点」になってしまったという話は、
「テレビの中だけの話」ではありません。
実際にもよくあることで、特にマークシートの問題などでは、このミスをしてしまうことが多くなります。
「答えを書く欄は合っているか」しっかりと確認しなくてはなりません。

「自分の名前を書き忘れていないか」などもチェックしなければなりません。
名前を書き忘れてしまえば、誰の答案用紙かわかりませんので「0点」になってしまうのです。
同じように出席番号・受験番号なども書き忘れていないかチェックが必要です。

意外と見落としがちなのが、選択問題で、「どちらの問題を選択したのか○印をつけなさい」、
「選択した問題の番号を書きなさい」という表記があったときに、
問題だけやって「どちらの問題を選択したのか」を記入していないというパターンです。

「テストには必ず名前を書く」ということには目が向いているのですが、
「選択した問題番号を明記する」ということに関しては見落としている子供が非常に多いのです。

実際に僕がテスト監督をして生徒の答案用紙を回収したときに、
5人に1人くらいの割合で「選択した問題番号」が書かれていませんでした。
問題をどちらも選択しなかったという扱いになりますので、選択問題の部分はすべて×になります。


※オマケ <見直しに関するクイズ>

こんなクイズを考えてみました。

お子様に出題してみてください。
楽しくコミュニケーションをとりながら、「見直し」について考えてもらうことができますよ。


<問題>数学のテストで時間が5分余りました。どんな「見直し」をしますか?

A.問題を写し間違えていないか見直しをする
B.文章題の立式をチェックする
C.単位忘れがないか見直しをする
D.難しくて飛ばした問題に挑戦する


このクイズの正解は「C」です。

「A」で問題を写し間違えていないか見直しをした場合、
もし問題の写し間違いを発見できたとしても時間内に正解を導くことは難しいでしょう。
「問題の写し間違い」を3分で発見したとしても残りは2分しかないのです。
残り2分しかない状況であせらずに正解を導くことは難しいでしょう。

「B」の文章題の立式をチェックした場合、多くの時間がかかってしまいます。
間違いを見つけたとしても、それを書き直す時間、さらには計算をする時間も必要です。
5分では足りないのではないでしょうか。

「D」の難しくて飛ばした問題に挑戦する場合、
とてもではありませんが5分でできるようなものではないでしょう。

「C」の単位忘れがないか見直しをした場合、単位忘れを発見したらすぐに修正することができます。
単位忘れを見直しして修正することには数分もかかりませんから、
また別の問題の単位忘れを見直しすることもできます。
ですからこれが正解なのです。


<勉強の仕方の指導> 必ず「答え合わせ」をさせる

問題などをやってみたら必ず「答え合わせ」をすることが必要です。
問題をやったまま、それが「合っているのか、間違っているのか」わからないような状態であったら、
まったく定着しません。

「問題をやったら必ず答え合わせをする」

これが必要です。


市販されている問題集の中には、ごく稀に「答え」の付属していないものがあります。
どんな意図があるのか分かりませんが、「もともと答えが付属していない問題集」もあります。
もともと別冊で答えが問題集に挟み込まれていたが、
何らかの理由で別冊の答えが無くなった状態で書店に並んでいる、というものもあります。
これらでは勉強になりませんので問題集を買うときには注意してください。

学校によっては「学校指定の問題集」で「答え」を先生が回収してしまうというケースもあります。
問題をやってから、あまり日を空けずに「答え合わせ」ができればそれほど問題はないのですが、
問題集を宿題に出して、「答え合わせ」をしないで、その問題集を回収してしまう学校もあります。
問題集は家庭で自主学習させ、定期テスト前にだけ「答え」を返してくれるという学校もあります。
こういった場合では勉強になりません。
「学校指定の問題集」とは別に「問題集」などを準備した方が良いでしょう。


では実際に「答え合わせ」をしてみましょう。

内容の理解に自信があれば「見開き1ページごと」に「答え合わせ」をする程度でいいでしょう。
ですが内容に自信がない場合、できるだけ早く「答え合わせ」をするべきです。
1問やるごとに「答え合わせ」をするのでもかまいません。

「答え合わせ」をせずに何問かの問題を続けていった場合、
最初の問題が間違っていたのなら、それ以降の問題がすべて間違うということもあるのです。

また、自信がないまま次の問題に進んでも、内容が曖昧なままで定着しないのです。

「必ず答え合わせをする」ということを教えてあげてください。


<勉強の仕方の指導> 間違いの原因を究明し、修正させる

問題は「やりっぱなし」にしてはいけません。

「×をつけただけ」で終わりにしてしまっている子供、
「答えを写しただけ」で終わりにしてしまっている子供は結構います。

間違えてしまった問題を「間違えたまま」にしないことは重要です。

間違えてしまった問題を「間違えたまま」にしてしまうと、
次にも必ず「同じような問題」で「同じような間違い」をするのです。


では、間違えてしまった問題の「やり直し」をしましょう。

・「どこでどのように間違えたのか」
・「なぜ間違えたのか」
・「これらの点に注意してもう一度やってみる」


まずは間違いの原因を探し出し、その後に「もう一度」問題を解いてみるのです。

この手順(原因究明)を飛ばして「間違えた問題はもう一度やればいい」と思っている子供もいます。
たしかにもう一度やってみると正解になることも多くあります。
ですが、これでは学習の効果は薄くなります。
下手な鉄砲でも数を撃てば当たるのです。
次回「同じ問題」や「似たような問題」をやってみたときに「当たるかどうか」はわかりません。

原因を探し出すことは大切なのです。
原因を究明することで、次のような効果があります。

・「学習内容を深く理解することができる」
・「見直しの練習にもなる」
・「どういうことに注意して問題を解けばいいのか発見できる」
・「注意するポイントを知ることで同じような間違いが減る」


まずは見直しをするのと同じ感覚で、「どこでどのように間違えたのか」を探してみましょう。

計算問題のときに生徒に「どういう間違いをしたの?」と聞くと、
80%以上の子供が「計算ミス」と答えます。
ですが「計算ミス」というのは答えにはなりません。
文章題で「立式することはできたけど、うっかり計算ミスをした」というのであればわかります。
ですが計算問題で「計算ミス」というのは「内容ができていない」ということなのです。

計算ミスのひとことで片付けてしまうのではなく、
「何行目の式から何行目の式のどの場所で、どういった間違い方をしたのか」を探すのです。

当然「見直し」と同じことをします。
順を追ってひとつずつ、1行ずつ探していくので「問題を解くための手順」を確認することになります。
「見直し」の練習にもなりますし、理解も深まります。

「間違い」が発見できれば「どういうことに注意して問題を解けばいいのか」ということもわかります。
以前にも同じミスをしたことがあれば「ここは間違いやすいから気をつけよう」ということにもなります。

「間違いの原因を究明してから、やり直しをする」ということを教えてあげてください。


<勉強の仕方の指導> 復習をさせる

なぜ「復習」するのか? ・・・ その答えは「忘れる」からです。
「忘れかけていたもの」を思い出すために復習するのです。

1日
3日
9日
27日
81日
243日
729日
2187日
6561日


(約1週間)
(約1ヶ月)
(約3ヶ月)
(約8ヶ月)
(約2年)
(約6年)
(約18年)
たてば、
たてば、
たてば、
たてば、
たてば、
たてば、
たてば、
たてば、
たてば、
半分の内容を忘れます
さらに半分の内容を忘れます
さらに半分の内容を忘れます
さらに半分の内容を忘れます
さらに半分の内容を忘れます
さらに半分の内容を忘れます
さらに半分の内容を忘れます
さらに半分の内容を忘れます
さらに半分の内容を忘れます

これは人は「何か」を覚えたときに、1日で「覚えたことの半分」を忘れ、
それ以降は2倍の時間(覚えた日から数えると3倍の時間)がたつごとに
「さらに半分の内容」を忘れるという法則です。

「100」の内容を覚えたのであれば、1日後に覚えている内容は「50」、
3日後に覚えている内容は「25」、9日後では「12」、27日後に覚えている内容は「6」・・・。
1ヶ月もすれば「まったく」と言っていいほど覚えていないのです。

つまり、復習をしなければ身に付かないのです。


「100」の内容を覚えても1日後に覚えている内容は「50」、
ここで復習をすることにより「覚えている内容」を「100」に戻します。

ですが3日後には「覚えている内容」がまた半分になるのですから「50」になってしまいます。
ここでもう一度復習をすることにより「覚えている内容」を「100」に戻します。

9日後になってみると、「覚えている内容」がまた「50」になっています。
また復習をすることにより「覚えている内容」を「100」に戻します。

次に「覚えている内容」が半分になってしまうのは約1ヵ月後です。
1ヵ月後にまた復習すれば、次に「覚えている内容」が半分になってしまうのは約3ヵ月後です。
そしてその次は約8ヵ月後、次は約2年後です。

気付きましたか?

復習を繰り返すことで忘れにくくなる

つまり復習を繰り返すことで定着するのです。
復習をしなければ定着せず、日を追うごとに忘れていってしまうのです。

復習は忘れずにおこなってください。


<勉強の仕方の指導> テキストの使い方を改善させる

「学校によって学力に差がある」

このような話を聞いたことはありませんか?
これはただのウワサでしょうか?

実際は・・・

僕の学習塾には様々な小学校、中学校の子供たちが通ってきています。

○○小学校の生徒は比較的学力が高い
○○小学校の生徒は比較的学力が低い
○○中学校の生徒は比較的学力が高い
○○中学校の生徒は比較的学力が低い

このような傾向が見られます。

「学校」と「学力」の間には関係があるのです。


では、なぜ学校によって学力に差が出てしまうのでしょうか?

もしかしたら、「先生の教える力」、「授業の環境」も原因かもしれません。
しかし、僕が一番に注目していることは「教材、プリント」です。


まずは、教材を見てみましょう。

似たような問題集を使っている2つの学校があります。
一方は学校の子供たちの学力は比較的高く、
もう一方の学校の子供たちの学力はそれほど高くありません。
「先生の教える力」、「授業の環境」にどれだけ違いがあるのかは分かりませんが、
具体的に分かる違いがあります。

「その問題集を解いて学校に提出させているかどうか」

そして、多くの方の予想とは反対になると思いますが、
問題集を提出させている学校の方が学力が低い傾向が見られます。

問題集を提出するということは、問題集に自分の答えを書きこみます。
問題集に答えを書きこんでしまったら、「もう一度問題を解いてみよう」ということができなくなります。
つまり、復習ができなくなってしまうのです。

覚えたことのうち60%は、1時間で忘れてしまうと言われています。
しっかりと内容を理解したことでさえ、1日たてば半分忘れてしまうと言われています。
定着させるためには、復習が必要なのです。
学力アップのためには復習は欠かすことはできません。

問題集に答えを書きこんでしまえば、復習ができなくなってしまいます。
学力アップのためには復習が必要ですから、「問題集に答えを書きこまないこと」が重要なのです。

「問題集に答えを書き込んで学校に提出しなければならない」という場合、
まったく同じ問題集を、もう1冊準備することをオススメします。

同じ問題集が2冊になりますので、「答えを書きこんで学校に提出する問題集」と
「答えを書き込まない問題集」を分けて使うことができます。


では、その2冊の同じ問題集・・・
使い方にも学力アップのポイントがあります。

たとえば数学の問題集の中身を見てみてください。

答えを書き込むスペースが限られていますよね?
子供たちは、その限られたスペースの中で問題を解いてしまおうとするのです。

そのスペースが広ければいいでしょう。
しかし、ほとんどの問題集では、その問題を解く為に必要な最低限のスペースしかありません。
場合によっては、それ以下のスペースしかありません。


では、その狭いスペースで問題を解いてしまおうとすると・・・

・図などを描こうとしないために理解できない
・字を小さく書き、自分の書いた字が自分でも読めなくなってしまう
・スペースが限られているので途中式を省略しようとして間違える
・場合によっては途中式を省略するクセがついてしまう

このように、問題集で問題を解いてもデメリットだらけなのです。


ですから、ノートに問題を解いてもらうほうがいいでしょう。
ノートならば、好きなだけスペースを使うことができますね。

問題を理解できるように自由に図を描き、筋道を立てて解くために途中式を省略しないで書く。
狭いスペースで済ませてしまおうとせずにノートを使うことで、しっかりとした学習ができるのです。

「まず1回目は、問題集に直接答えを書き込まずにノートに問題を解く」


では、学校に提出するときには?

提出用の問題集にもう一度解いてみる必要はありません。
問題を解いたノートを見て、答えだけを写してしまえばいいでしょう。
すべての途中式を狭いスペースに詰めて書いたり、
中途半端に飛ばした途中式を書いたりしないほうがいいと思います。

でもそれでは先生に「問題をやらずに解答を丸写しにしたと思われてしまう」と心配な場合、
「途中式はノートに書きました」などのようにコメントを書いておけばいいでしょう。

問題集を復習のために使う場合、やはりノートに問題を解いてもらいましょう。


「問題集に書きこむ」ということは、

・復習できなくなる
・理解の妨げになる
・ミスを増やす
・悪い勉強法を身に付けさせてしまう

様々なデメリットがありますね。


私立では、先生が独自に作った教材を使用している学校もあります。

内容を読んでみると、教科書よりもかなり分かりやすくなっています。
ですが、それに書き込ませてしまっている学校がほとんどです。

これでは当然、復習はできませんし、スペースもやや広めとはいえ限られてしまっているので
図や途中式を書こうと思わなくなってしまう子供が多くなります。

独自教材の場合、書きこむ前にコピーをとることをオススメします。
コピーがあることで、2冊の問題集を持っているのと同じように
テキストに書き込まない学習を進めていくことができます。



■ノウハウ

なぜ僕が、たったの15分で子供達に楽しく勉強してもらい、学力を上げているのか

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■プレスリリース情報



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