家庭学習の指導法 |
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計算欄・計算用紙は使わせない学校で「ノートの隅に計算欄を作る」という指導を受けた経験はありませんか?「ノートが真っ二つになるように線を引き、右半分を計算のために使う」などの方法です。 僕も学校の先生から「ノートの隅に計算欄を作る」という方法を教わりました。 このサイトの他にも、勉強方法を紹介したサイトは多く存在します。 サイトの管理人さんが自分の過去の勉強方法を紹介したタイプのノウハウでは 「ノートの隅に計算欄を作る」という方法を紹介したものもあるでしょう。 これは昔からある伝統的?な方法です。 ですから当然「正しい勉強方法」だと思われているのです。 しかし、今だから言えることがあります。 この方法は間違いです。 計算欄で計算した結果を途中式や答えに書き写すとき、写し間違えのミスをする子供が多いのです。 ひっ算などは計算式の近くに書いたほうがミスが減るのです。 (これは僕だけの完全オリジナルのノウハウです) <2004/07/12 マガジンにて初公開> 実際に僕が教えている生徒たちにこの方法を指導してみたところ、明らかに計算ミスが減りました。 多くの子供たちは計算欄・計算用紙で計算が終わった時点で集中力が途切れてしまいます。 本来の問題からは意識が離れ、計算欄での計算(ひっ算など)に集中して、 計算が終わったことで完結してしまっているのです。 「やっと計算が終わった」という意識なのでしょうか。 しかし問題は、それで終わりではありません。 その計算結果を式に書き入れて問題に対する答えを導き出さなければならないのです。 場合によっては続きの計算が必要になることもあります。 計算欄での計算が終わったことで集中を切らしてしまったのであれば、 問題文で何を聞かれていたのかを忘れてしまうこともあります。 解答がどこまで進んでいたのか分からなくなってしまうこともあります。 「今、何を計算していたのか分からなくなった」 「次に何をしようとしていたのか分からなくなった」 このような状態に陥ってしまうのです。 計算欄を作ることで本来の問題と計算とを切り離してしまっていたのです。 「計算欄を作る方法」でミスが増える原因は、集中力だけではありません。 まだ原因があります。 たとえば、次の計算結果を(A)、(B)それぞれの解答欄に書くとしましょう。
どちらのほうが、書き写しのミスが少ないでしょうか? (A)では ・計算結果を見ながら隣の解答欄に書き写す (B)では ・計算結果を暗記する ・答えを書く欄に視線を移動する ・頭で覚えている計算結果を解答欄に書き込む 当然、(A)のほうが、書き写しのミスが少ないですよね? 計算結果と解答欄が近いほど書き写しのミスが少ないのです。 ひっ算などの計算は、問題をやっている場所の近くに書くほどいいのです。 「計算欄・計算用紙は使わない」ということを教えてあげてください。 |
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