家庭学習の指導法 |
文学的文章の注意点文学的文章で「登場人物の気持ちを書きなさい」という問題がよく出題されます。昔から、よく「文学的文章の問題では、登場人物の気持ちになって答えなさい。」と言われています。 しかし、多くの進学塾では「登場人物の気持ちは考えずにクールに答えなさい。」と教えます。 正解は、残念ながら、後者です。 登場人物の気持ちになるということは、文学的文章を味わううえでは非常に有意義なことです。 子供の感性を育てるためには、登場人物の気持ちになって読ませてあげたいところです。 しかし、登場人物の気持ちを推測してはいけないのです。 子供は「うれしかったから」、「かわいそうに思ったから」など、 文章に書いていない言葉を使って、推測で答えを書きます。 しかし、たとえ誰が読んでも同じことが推測できるという場合でも、これは×になります。 教育者から見て「子供の書いた答えで当たっている」と思えるものでも×なのです。 この出した答えは「登場人物の気持ち」ではなく、読者の気持ちなのです。 登場人物の気持ちは、文章中に書かれていることだけが真実なのです。 たとえ誰が読んでも合っていると思われることでも、文章に書かれていないことは×になるのです。 しかし、この理由を子供に教えてあげても、なかなか納得できるものではありません。 「登場人物の気持ちも同じはず」と思っているのです。 ですから、×にされても、その理由がわからないのです。 そこで、子供にもわかりやすい例を考えてみました。 「刑事ドラマ」や「推理ドラマ」で・・・ 例をあげて説明しようとしましたが、「見てないからわからない」と、あっさり言われてしまいました。 では、気を取り直して、「名探偵コナン」で・・・ これなら子供にもわかるようです。 「○○のような性格の人だから、そんなことするはずがない。」と言われている人が犯人だったりします。 他にも、たとえば・・・ クラスで一番おとなしい子供が、実は、みんなの知らないところで 歌手を目指して、ステージで派手な衣装を着て歌っているかもしれない。 つまり、誰かのことを他の人が「こんな性格だろう」と考えても、「実は違った」ということがあるのです。 ですから、登場人物の性格や考え方、気持ちなどを読者が勝手に推測しても、 それは、確かなものと言うことができません。 文章に書かれていない「性格や考え方、気持ちなど」は真実とは言えないのです。 「登場人物の気持ちを書きなさい」と言われたら、文章中の言葉をそのまま書かなければならないのです。 ですが、文学的文章くらい、子供の好きに読ませてあげたいですよね。 |
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