家庭学習の指導法 |
英単語の覚え方多くのサイトでは、次のような英単語の覚え方を紹介しています。「1日1個の英単語を覚えましょう」 これは間違った覚え方です。 この覚え方を紹介している方が意外に多かったので驚きました。 実際に1個の英単語を覚えてみましょう。 簡単ですよね? どんなに難しい単語であっても、1個だけなら簡単に覚えることができます。 では、1時間後に、覚えているかどうかテストしてみてください。 1日後に、覚えているかどうかテストしてみてください。 できましたか? できなくても心配しないでください。 忘れているのが普通です。 忘れている原因は、「英単語を覚えなかったから」です。 覚えたのではなく、一時的に目に焼き付けただけなのです。 または、一時的に記憶したに過ぎないのです。 目に焼き付けたり、一時的に記憶したことを「覚えた」と錯覚してしまうのです。 つまり、「覚えたつもり」で終わってしまうのです。 1個といわず、数個程度なら簡単に目に焼き付けてしまうことができるでしょう。 ですので、英単語を覚えるためには、 ある程度まとまった数の単語を一度に覚えてしまう必要があります。 新しく出てきた単語は、その場で覚えてしまうのがいいのですが、 やはり、目に焼き付けただけで覚えていないこともよくあります。 ですので、新しく出てきた単語は、 たとえその場で覚えたつもりであっても、単語帳に書き出しておきます。 そして、後日あらためて、まとめて覚えるのです。 毎週日曜日などのように単語をまとめて覚える曜日を決めてみてもいいでしょう。 もちろん覚えた後は、1日後、3日後などに覚えているかどうかテストしてみてください。 復習することは大切です。 実際には、教科書などを勉強していて新しく出てきた単語の場合、 一時的な記憶で終わってしまわずに、しっかりと覚えていることも多いですよね。 この原因は「暗記」ではなく「理解」にあります。 単語を覚えただけではなく、 「文章でどのような使われ方をしたか」などのことをセットにして、 頭を使って単語の理解を深めていたのです。 また、本文中で同じ単語が何度か現れることによって復習もされていたのです。 1日1個の英単語を覚えるのであれば、ここまでする必要があります。 単語だけを目に焼き付けたり、一時的に記憶するのではなく、 例文なども含め、「どのような使われ方をするか」などをしっかりと理解し、 さらに、繰り返して復習していく必要があるのです。 市販されている英単語の本などを買ってきて、 1日1個の英単語を覚えようとしても、何の意味もないことが分かるでしょう。 新しく出てきた英単語はその場で理解する、 また、そのタイミングを逃がしてしまった英単語、忘れてしまった英単語は、 何個かまとめて一度に覚える(暗記する)という2つの方法をセットで使うのが効果的です。 新しく出てきた単語をその場で覚えました。 数日後、違う文章で同じ単語が使われていました。 このときに、単語を理解できていたかどうか判断できます。 違う文章で同じ単語が出てきたときに、その単語をしっかりと覚えていたのであれば 「理解していた」ということになります。 一方、文章が変わったときにその単語を書くことができなかったり、 後日、単語テストをしてみてできなかったのであれば、 「理解」ではなく「暗記」をしようとしたと言うことができます。 暗記の場合では、1つの単語だけでは一時的な記憶にしかなりませんので 後日テストをすると、やはり覚えていないという結果が現れるのです。 ひとつ補足ですが、 目に焼き付けて一時的に記憶できる容量というものは人それぞれ違います。 10個くらい簡単に記憶できてしまう子供もいます。 そのような場合、一度にまとめて覚える数を増やす必要があります。 単語を覚えた翌日などに復習としてテストしてみて、 あまり覚えられていなかった場合、 一度に覚える数を15個、20個などのように増やすことを教えてあげて下さい。 なかなか覚えられないからといって、 一度に覚える数を減らしてしまうと逆効果になります。 |
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