家庭学習の指導法 |
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見直しをさせるテストなどをすると時間が余ってしまって「ボー」っとしている子供がいます。それに対して、余った時間を「見直し」に使っている子供もいます。 「見直し」をすることで、やはり学力にも差が出てきます。 もちろんテストの点数にも差が出てきます。 誰にでも「ミス」というものはあります。 どんなに学力の高い子供でも多少はミスをすることがあるのです。 (見直しをしていて20%以上の問題で「ミス」を発見した場合、それは「定着できていない」と判断できます) 「ミス」を見つける力は重要です。 普段、見直しをしないで、テストの時にだけ見直しをしても、なかなか「ミス」を見つけることはできません。 普段から「ミス」を見つける練習、つまり「見直しの練習」をしておくべきでしょう。 「見直し」をする内容には次のようなものがあります。
「問題を読み間違えていないか」、「聞かれたことにちゃんと答えているか」などは、 問題文をもう一度よく読んでみることが必要になります。 たとえば、時間は○分と書かれているのに速さは時速で書かれていたりする問題もあります。 このような問題では単位をそろえなければ正解は出てきません。 問題文の数字だけを見ていたら正解しないのです。 「it の指している内容を英語で書き抜きなさい」という問題のときに日本語で答えを書いてしまえば×なのです。 こういったミスなどがないか探してみるのです。 また、こういった「答え方」以外にも「決まり」が守られているかチェックすることも重要です。 計算ミスがないか「見直し」をするときには、1行ずつ追っていきます。 それ以外にも漢字のミス、英語のスペルミスなども間違いがないか「見直し」することも重要です。 また、テストでは、これらの他にも「見直し」をすべきものがあります。
・「答えを書く欄は合っているか」 ・「出席番号・受験番号、名前などが書いてあるか」 ・「選択問題で、どちらの問題を選択したのか記入してあるか」 「答えを書く欄」がひとつずつずれていて「0点」になってしまったという話は、「テレビだけの話」ではありません。 実際にもよくあることで、特にマークシートの問題などでは、このミスをしてしまうことが多くなります。 「答えを書く欄は合っているか」しっかりと確認しなくてはなりません。 「自分の名前を書き忘れていないか」などもチェックしなければなりません。 名前を書き忘れていたのであれば、誰の答案用紙かわかりませんので「0点」になってしまうのです。 同じように出席番号・受験番号なども書き忘れていないかチェックが必要です。 意外と見落としがちなのが、選択問題で、 「どちらの問題を選択したのか○印をつけなさい」、「選択した問題の番号を書きなさい」という表記があったときに、 問題だけやって「どちらの問題を選択したのか」を記入していないというパターンです。 「テストには必ず名前を書く」ということには目が向いているのですが、 「選択した問題番号を明記する」ということに関しては見落としている子供が非常に多いのです。 実際に僕がテスト監督をして生徒の答案用紙を回収したときに、 5人に1人くらいの割合で「選択した問題番号」が書かれていませんでした。 選択問題はどちらも選択しなかったという扱いになりますので、選択問題の部分はすべて×になります。 「必ず見直しをする」ということを教えてあげてください。 <見直しに関するクイズ> こんなクイズを考えてみました。 お子様に出題してみてください。 楽しくコミュニケーションをとりながら、「見直し」について考えてもらうことができますよ。 <問題>数学のテストで時間が5分余りました。どんな「見直し」をしますか? A.問題を写し間違えていないか見直しをする B.文章題の立式をチェックする C.単位忘れがないか見直しをする D.難しくて飛ばした問題に挑戦する このクイズの正解は「C」です。 「A」で問題を写し間違えていないか見直しをした場合、 もし問題の写し間違いを発見できたとしても時間内に正解を導くことは難しいでしょう。 「問題の写し間違い」を3分で発見したとしても残りは2分しかないのです。 残り2分しかない状況であせらずに正解を導くことは難しいでしょう。 「B」の文章題の立式をチェックした場合、多くの時間がかかってしまいます。 間違いを見つけたとしても、それを書き直す時間、さらには計算をする時間も必要です。 5分では足りないのではないでしょうか。 「D」の難しくて飛ばした問題に挑戦する場合、 とてもではありませんが5分でできるようなものではないでしょう。 「C」の単位忘れがないか見直しをした場合、単位忘れを発見したのならすぐに修正することができます。 単位忘れを見直しして修正することには数分もかかりませんから、 また別の問題の単位忘れを見直しすることもできます。 ですからこれが正解なのです。 |
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